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灰被り 14

 
 
「ルーク、お風呂に行きたい…」

 ジルは行為の前に身体を洗うのが習慣のようになっていましたので、苦しい息の下でルークに願いました。 

しかし、その声を聞こえないように無視してしまって、ルークはジルの衣服の前を開けました。

汗をかいているからと止めるジルの手をどかせて、剥き出しにした透けるような白肌にルークの唇が触れます。


「あっぁ……はぁ、……汚い、から…」

 白い顔と肌をみるみる赤く染めて、ジルは身体を支えるように後手にテーブルの端を掴んで体重を持たせ掛けました。

ジルの火照った肌から汗が噴き出し、それを舐めとるかのようにルークが舌を這わせていきます。

 上半身の愛撫で早くもジルの息は上がり、汗をかいて汚いからと止めていたことも頭から抜けてしまって、甘えたような吐声を洩らしていました。

ジルの背は快感に耐えられないように何度も後ろにしなり、頤が跳ね上がるとジルの金の髪が振られて輝く光を反射します。


 二人の身体の重みが掛けられるテーブルは、両者が動くたびにキィキィと悲鳴のような音を響かせています。

ジルは身体を洗うことはもう諦めて、ルークの肩に手を回すとベッドに移動するように頼んだのでした。



 ジルもルークも身体が成長していたので、以前ルークの使っていたベッドより2倍ほど大きなものが今の寝室には置かれています。

照明を弱めた薄闇の寝室内で、二人は着衣を脱いで雲のように柔らかいその寝台に身体を沈めました。


 ジルの身体は少年の体形から伸びやかに成長を遂げて、細かった手足は今はしなやかな筋肉に纏われていました。

ルークは仕事で出歩くことが多いので、色白のジルと比べると少し日焼けをした逞しい体躯をしています。

両者の異なる風貌の身体は、手足を絡ませ合って重なっていきました。


 身体が成長したからか不安や恐怖が解消したからなのか、もうジルにはルークを受け入れる苦痛はなくなっていました。

大きな異物に内側を開かれる時には痛みや異物感を伴いますが、それ以上にルークと繋がる気持ちよさが強く上回るのでした。

 ジルの澄んだ瞳は涙を零して、唇からはルークが動くたびに泣くような声を奏でていましたが、それには甘い響きが混じっていました。


「んッ、ンぁ…! く、ひー…いぃっ!」

 始めはゆっくりと身体を気遣うようだったルークの動きは、ジルの泣き声に誘われるように、奥深くまで責め立てるような激しいものに変化していきました。

ジルの身体は仰向けで深く二つ折りにされて、腰を浮かせて上を向くようにされた秘部に、ルークの雄身の激しい貫きを受け続けています。

苦しさと恥ずかしさのある体勢にジルの全身は朱に染まっていましたが、すぐ上から甘い声音で呼ばれる自分の名前に自らも夢中で返事を返します。

ずっと昔は、ルークの激情に曝されるのが恐くて仕方なかったというのに、今のジルにはは愛おしさと喜びを持って受け止められるのでした。


「あ、くうっ……!ふあぁー…っ! も、もう…いぃ……んっ」
 
 艶めいた自分の嬌声と、体内深くまで響く激しい混合の音に惑乱されたようにジルの頤が跳ね踊ります。

ルークの体重に乗られて逃げ場の無い体勢に抑えられながら、唯一動かせる領域でひくひくと腰が振られていました。

ジルの胸の突起と性器は汗と体液に塗れて立ち上がり、更なる責めを待ち望むように熱を帯びています。

抱えられたジルの両足は、青い薄闇の中で白く長い線を幾度も描き、がくがくと悩ましく踊らされるのでした。


 やがて、呼吸も苦しく折り曲げられた腹筋をひくつかせると、ジルはその上に自身の飛翔を噴き零します。

「はあっ…はあ…っ、ぁ……!」

圧し掛かるルークに強く抱かれて身体の奥深くに放出を受けながら、ジルも身体を震わして欲望の残滓を放っていました。
 
 

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